本校では、DXハイスクールの取り組みの一環として、教職員対象の「データサイエンス基礎」研修を開催しました。今回のテーマは「ビッグデータを可視化する」。データドリブンな時代を生きる生徒たちに求められる力を、教員自身がワークショップを通して学びました。高大連携北陸協定を結ぶ北陸大学より、和嶋雄一郎教授はじめとする皆様、YKKビジネスサポート株式会社デジタル業務推進室の皆様、そしてとやま観光推進機構の方にサポートをいただきワークショップを開催いたしました。

スマートフォンやウェアラブル端末、IoTデバイスから日々膨大なデータが生み出される現代。こうした社会において、単に「データを扱う」のではなく、「データから現実を読み解き、仲間と共有し、課題を見出し、価値を生み出す力」が重要となります。本校では、すべての生徒がデータサイエンスの基礎を学ぶ探究プログラムを今年度より開講します。今回の研修では、教員も同様に、データの見方・分析の視点を体験的に学びました。

データを可視化するツールとして「Tableau（タブロー）」を活用し、実際の観光アンケートデータをもとにグラフや図を作成。クリック操作で視点や切り口を変えることで、同じデータから異なる意味や課題が浮かび上がる様子を体感しました。Tableauは、マウス操作だけで視覚的にデータを整理・分析できるツールで、グループでのコミュニケーションや課題発見にも非常に有用です。世界のビジネスシーンで活用されています。

本校は、文部科学省「DXハイスクール」指定校として、生徒だけでなく教員も常に学び続ける姿勢を大切にしています。常に進歩するテクノロジーは教員にとっても新しいものです。さまざまなテクノロジーを活用しながら、教員自身が「データをもとに考える力」を自ら身につけることで、日々の授業や探究活動にもより深みが生まれます。データドリブンな社会の中で、楽しみながら課題を見つけ、他者と協働して解決に挑む。そんな未来を創る学びを、私たちはこれからも追求していきます。