富山第一高等学校

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創校記念マラソン大会2025

新緑ゆれる道を、全校生徒が駆け抜ける。

初夏の風が吹きわたる常願寺公園で、今年も創校記念マラソン大会を開催しました。新緑に包まれた自然豊かなコースを、生徒たちは全力で駆け抜けました。

 

本校の校訓、「剛健」。

 

このマラソン大会は、走行当時から続き、この校訓を体現する行事です。苦しくてもあきらめず、最後まで走り抜こうとする姿。声を掛け合いながら、一歩ずつ前へ進む姿。「自分の限界を、自分で決めない」そんな思いが、生徒一人ひとりの走りから伝わってきました。

 

走り終えた後には、達成感と爽快感が入り混じった、たくさんの笑顔があふれていました。
 

過去から現在へ、そして未来へ。

本校の歴史は、1959年5月に行われた開校式・第1回入学式から始まりました。第1回入学生は、男子100名・女子8名。開校当時は、旧富山商工会議所を仮校舎として使用し、教室は2つ、職員室が1つという、きわめて限られた環境でのスタートでした。体育の授業も十分に行えず、生徒たちは昼休みに近くの城址公園で相撲やソフトボールに興じるなど、創意工夫を重ねながら日々の学校生活を築いていきました。

 

2学期には、現在の地である富山市向新庄に新校舎が完成し、移転。しかし新しい校舎が整った後も、体育の授業ではグラウンド整備を自分たちの手で行うなど、学びの場を自ら作り上げながらの学校生活が続きました。その中で、体育の授業では学校のまわりの田んぼ道を走ることが日常の一コマとなります。その当時の経験と想いを未来へつなぐため、「創校記念マラソン大会」という行事が誕生しました。先人たちが不便を力に変えて歩んできたその姿勢に敬意を表し、未来へとつなげていく。この大会の原点は、まさにここにあります。

 

こうした努力と情熱の積み重ねがあってこそ、今の私たちがあります。創校記念マラソン大会は、その原点にあらためて思いを馳せ、未来への歩みを皆で確かめ合う、本校にとって特別な日です。

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