なぜファミマに立ち寄ってしまうのか?
TOMIICHI生はなぜ、帰り道にファミマに立ち寄ってしまうのか?-そんな問いかけから始まったマーケティングセミナー。身近な商品やサービスをテーマに、ビジネスの世界で使われる「マーケティング」の考え方を学ぶ、夏の特別講座を開催。
講師は、社会人向けに経営セミナーや企業研修を行う、プロ講師の平木柳太郎さん(株式会社ラーニングエッジ)。
「マーケティングとは、相手の立場に立って考えること。」
スターバックス、コンビニといった高校生にとって身近な題材をもとに、価値の伝え方や消費行動の背景を探っていきました。

学校の購買で、何を売る?
普段、生徒たちは「買い手」として、何気なくコンビニで商品を選び、購入しています。今回のセミナーでは、「学校の購買で何をいくらで販売する?」というワークを通して、売り手の視点を体感しました。
売り手が売りたいものを並べるだけでは商品は売れません。逆に、買い手の「欲しい!」という気持ちだけではビジネスは成り立ちません。その2つをマッチングさせる営みこそが、マーケティングです。

モスバーガー、マクドナルド、SHOGUNバーガー
どれもハンバーガーを売るお店ですが、まったく異なる顧客をターゲットにしています。同じような商品でも、どんな相手に、どんな価値を届けたいのかによって、デザインも価格も店舗の雰囲気も大きく変わります。商品を売るには、必ず“戦略”が必要で、その出発点は「誰に届けるのか」を決めること。そして、そのターゲットをよく知ることです。
「人を喜ばせたい」「価値を届けたい」と思ったときにこそ、マーケティングの視点が活きることを実感しました。

宅配ピザ、近畿大学に学ぶ広告戦略
「商品やサービスを、どうすれば相手に“届ける”ことができるのか?」
宅配ピザチェーンのキャッチコピー、大学の新聞広告など日常的に目にしているものを分析しながら、効果的なキャッチコピーに共通する「3つの要素」について学びました。
生徒たちは「なるほど、そういう戦略だったのか!」「あの言葉にはそんな意味があったんだ!」と目からうろこの連続。進路選択で目にする大学の広告にも、マーケティングの視点が活かされていることに驚きの声が上がりました。
マーケティングは、企業だけでなく学校や個人にも必要な視点だという気づきがありました。

文化祭の模擬店で。
身の回りの物事や日々の選択に、戦略や意図があることに気づく。ものを見る角度を少し変えるだけで、社会の見え方がガラッと変わる。そんな経験を味わえるセミナーでした。
「文化祭の模擬店で活かせそう!」「生徒会活動でも使える!」「進路選びの参考にもなるかも」など、さまざまな感想が聞かれました。
マーケティングを通して「相手の立場で考える」というシンプルながら奥深い視点を手に入れたことで、今後の学びや活動に新しい風が吹き込むはずです。
貴重な学びの機会をいただきました、講師の平木柳太郎さん、ありがとうございました。
