富山第一高等学校

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演劇ワークショップ開催~プロの俳優・演出家に学ぶ~

プロの俳優、演出家に学ぶ。

演劇部が、本校で開催された「夏の演劇ワークショップ」に参加しました。講師は、劇作家・平田オリザさん主宰の劇団で俳優として活躍する山田遥野さん、東京を拠点に演出家として活動する児玉健吾さん。県内7校の演劇部員が一堂に会し、熱気あふれる学びの時間となりました。

ブラックホールをどう表現する?

冒頭は緊張をほぐすアイスブレイク。最初から笑顔が絶えず、初対面同士でもすぐに打ち解ける雰囲気に。演劇という共通言語が、学校の垣根を越えて場と笑いを生みました。

ウォーミングアップの後は、チーム対抗のジェスチャーワークへ。簡単なお題から始まり、徐々に難度が上がっていきます。最終課題は「ブラックホール」。重力に引き寄せられる動きや、光が消える“間”の使い方など、抽象概念を観客に伝えるための工夫を磨きました。

究極につまらない劇

最後のワークでは、各チームがあえて「究極につまらない」台本と演出を考え、上演しました。退屈を突き詰めて設計してみると、最も“つまらない”と評された発表で、なぜか大きな笑いが起こる場面も。

観客の予想をどこで外し、どこでは外さないのか――その“期待”の扱い方しだいで、場面の印象が反転することを、実地で体験。「つまらない」と「おもしろい」は表裏一体であり、間や反復、テンポといった演出の精度が決定的であることを学ぶ、貴重な機会となりました。


主催いただきました、富山県文化振興財団の皆さま、講師派遣いただきました平田オリザ先生、当日たくさんの笑いを交えながらご指導いただきました、児玉健吾さん、山田遥野さん、貴重な学びの機会をありがとうございました。

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