世界を知り、未来を描く
世界の民主主義を学び、未来の姿を描く、リーダー育成プログラム「Voice of the Future(VOF)」。今回は本校に、デンマークの工科高校 Unord HTX Hillerød のマート先生、そして元高校教師のブリット先生をお迎えし、生徒主体の学びと社会のあり方をテーマに交流を行いました。
VOF実行委員会メンバー、S特進コース2年生が参加。デンマークという国を通して世界の教育や社会課題を知ることで、「自分たちの描きたい未来」について考えを深めました。
対話の場をデザインする
今回の交流プログラムは、VOF実行委員会の生徒たちが企画・運営を担当。進行から英語での学校紹介プレゼン準備まで、どうしたら対話が深まる場になるかを何度も話し合いました。
英語でのコミュニケーションの緊張をほぐすため、メンバーの今の想いを共有する「チェックイン」はあえて参加者全員で実施。また、「アイスブレイク」として英語しりとりを行うなど、「対話の場をデザインする」という意識をもって運営しました。単なる一方向の学びではなく、双方向の交流を通して気づきが深まる場を目指しました。
世界を知ることで気づくこと
デンマークでは、生徒が自らテーマを選び、仲間と共に探究する学びが広く行われています。マート先生は、その学校生活のリアルを動画を用いて紹介してくださいました。続く対話では、生徒たちは日本の学校文化にも新たな価値を見出しました。特に、学校行事や部活動が、スポーツの得意・不得意を問わず誰もが活躍できる場であることに改めて気づき、「日本の学校にも、多様な居場所がある」という良さを再発見しました。
他人事ではない、社会課題
デンマーク社会が抱える移民受け入れの問題や、若者が犯罪ビジネスに利用される社会課題(日本の闇バイト問題に類似)についても紹介がありました。「民主主義が発展しているデンマークでは、マイノリティはどのように受け入れられているのか?」という生徒からの質問も飛び出し、両国の共通点と違いに関心を寄せながら、積極的に対話を深める姿が見られました。
新たな国際交流のきっかけに。
高校生活を起点に学ぶことで、デンマークや民主主義をより身近に感じることができた今回のプログラム。最後に記念として、マート先生からデンマークの地図をいただきました。地図は現在、トークスペースに掲示されています。
デンマークの地図を手に、「実際に行ってみたい!」と生徒たち。今回の交流が、今後の学校間の新たなつながりに発展する期待も。TOMIICHIの国際交流プログラムの可能性が、ますます広がります。
