努力の軌跡を讃える
第65回卒業証書授与式が厳かに執り行われ、378名が卒業しました。会場は、笑顔と涙が交差する温かな雰囲気に包まれ、思い出に残る卒業式となりました。卒業生を代表して、下坂紗也香さんが卒業証書を受け取りました。また、3年間の努力の成果として、優良賞・皆勤賞・功労賞の受賞者の表彰も行われました。
さらに、国民スポーツ大会で優勝を果たしたスキー部の堺麻里杏さんには、理事長賞が贈られました。理事長賞は、優秀な学業成績に加え、顕著な功績を残した生徒に授与される賞です。また、インターハイで優勝を果たした弓道部の水口敦貴さん、同じくインターハイで優勝したスキー部の上野香晴さんには、理事長特別賞が授与されました。
理事長告辞
社会の希望は、遠い理想や大きな目標だけから生まれるものではありません。むしろ、一人ひとりの心が動く小さな探究心の積み重ねから生まれていきます。千年前、自然の美しさに心を動かされた人が、その感動を言葉として残した古文書。長い年月を経て、現代の研究者による気候変動の解明にもつながっています。人の感性と探究心が時代を越えて重なり合うことで、新しい価値や知見が生まれるのです。どのような時代であっても未来を切り拓いてきたのは、一人ひとりの探究心でした。皆さんには、自分の心が動くものに誠実に向き合い、それを言葉にし、行動として積み重ねていってほしいと思います。その歩みの先に、新しい未来と社会の希望が生まれていくと信じています。
学校長式辞
大阪・関西万博では、未来社会を支える多くの科学技術が示されました。1970年の大阪万博で展示された携帯電話や人工知能の原型が、今日では私たちの生活に欠かせない存在となっているように、人間の知恵と努力は社会を大きく前進させてきました。一方で、能登半島地震や近年の豪雨災害は、自然の力の前での人間の限界を私たちに突きつけました。同時に、日常の生活が多くの人々の支えによって成り立っていることにも気づかされました。科学技術は復旧や社会の発展に大きく役立ちますが、人の心に寄り添い温もりを伝えることができるのは人間だけです。これから社会を支える側に立つ皆さんには、人を思いやる温かな心を大切にし、それぞれの道で社会に貢献していくことを期待します。
在校生 送辞
夏の甲子園予選大会、準決勝。最後まであきらめずに前を向いてたたかう先輩方の姿に、心が震えました。また、北信越大会で優勝の成果を残した軌跡からは、努力することの尊さを学びました。学校行事や生徒会活動を創意工夫しながら作り上げられていた姿も、目に焼き付いています。そんな先輩方の姿は、私たちの目標であり誇りです。先輩方が築かれた伝統と精神を受けつぎ、富山第一高校をさらに発展させていきます。先輩の背中が私たち後輩の道しるべです。新たな道でのご活躍をお祈り申し上げています。
卒業生 答辞
入学説明会で校長先生がおっしゃった言葉を、今も忘れることができません。
「今ここに、望んで入学したわけではない人もいるかもしれません。しかし三年後、富山第一高校に入学してよかったと必ず思わせます。」私は今、心からその言葉の通りだったと思っています。友人との出会い。憧れの先輩の背中を追いかけ、自分もそうありたいと努力した部活動。仲間とともに挑戦した生徒会活動。その一つひとつが、私たちを大きく成長させてくれました。「青春」という一言では語り尽くせない経験と、かけがえのない思い出を胸に、私たちはそれぞれの新たな歩みを進めます。母校のさらなる発展を願っています。
最後の校歌
本校で歌う最後の校歌を、卒業生たちは心を込めて歌い上げました。
続いて、卒業生全員で「旅立ちの日に」を合唱。家族をはじめ、これまで支えてくださった多くの方々への感謝の想いを、歌声にのせて届けました。
最後のホームルームでは担任の先生から一人ひとりに卒業証書が手渡されました。証書の重みを胸に刻みながら、卒業生たちは希望を胸に、新たな未来へと歩み出していきました。
