地球一周の距離は?壮大な問いに挑む
地球が丸いのなら、その一周の距離は、いったいどれほどなのだろうか。
この壮大な問いに挑んだのが、古代ギリシャの学者エラトステネスです。
エラトステネスは、2つの都市の太陽の角度の違いと、都市間の距離から地球の大きさを推定しました。今回挑んだのは、その2000年以上前の発想を自分たちの足とGPSの緯度情報というを利用して再現する実験です。
Google Mapも活用
実験では、歩幅をできるだけ一定に保ちながら、南北にのびる道を歩いて距離を測定しました。本来は太陽の角度を測定しますが、今回は曇り空の富山の冬でも実験できるよう、GPS技術を活用。Google Mapの緯度情報を利用しました。
「それならGoogle Mapの情報だけで全部計算できるのでは?」という疑問ももっともです。しかし、この実験の面白さは、自分の歩幅という身体感覚と、地球という巨大なスケールを結びつけて考えるところにあります。
誤差から振り返る
実験や測定には、誤差がつきもの。しかし科学では、その誤差を踏まえて結果を読み取り、結果からさらに測定方法をブラッシュアップして精度を上げる。その積み重ねの中に、実験の面白さがあります。実際、エラトステネスの2000年前の推定では、大きな誤差があったことも知られています。
さて、推定の結果はどうだったのでしょうか。
GPSの助けも借りて、中には誤差約0.5%という高い精度で地球の大きさを推定できた生徒もいました。学校前の一本道から、地球の大きさを考える。紀元前から続く人類の英知と、科学の歴史に思いをはせる時間となりました。
