夢のようなワークショップが実現
劇作家・演出家で、劇団「青年団」を主宰し、芸術文化観光専門職大学の学長を務める平田オリザ先生をTOMIICHIにお招きし、演劇ワークショップが開催されました。
日本を代表する演出家でいらっしゃる平田オリザ先生から、演劇部員が直接ご指導いただけるという夢のようなこのワークショップは、富山県高等学校演劇研究協議会の主催で本校にて実現することができました。
「ところで、」の違和感
今回のテーマの1つが、「現代口語演劇」をつくること。劇中でしばしば使われるような、相手も知っていることをわざわざ説明したり、突然「ところで」と背景情報を持ち出したりする話し方は、日常の会話では違和感に他なりません。自然な会話のまま、どうすれば観客に必要な情報を伝えられるのかー。
仲間内の会話に新しい人物が入ってくる。人が出入りすることで話し方が変わる。関係性や立場の違いを利用した場面のつくり方を通して、自然な会話の中に情報を織り込む技法を学びました。
10分の劇をつくる
ワークショップでは、グループに分かれ、10分の寸劇をつくることに挑戦。登場人物や配役を決め、舞台上の位置、人物の動き、会話の間や言葉の選び方まで、一つひとつ組み立てていきます。与えられた大まかなプロットを土台にしながらも、台本から自分たちでつくり上げました。
平田先生から直接アドバイスをいただく中で、わずかな立ち位置や言葉の変化で、舞台の見え方が大きく変わることを発見。演劇を「演じる」だけではない、演出する面白さにも触れる時間となりました。
ファミレスから、火星行きのロケットまで
友人の葬儀の帰り道に同級生が集まるファミリーレストラン。火星への修学旅行に向かうロケットの中で、自分が火星人と地球人のハーフであることを隠して周りに話をあわせる高校生―。日常からSFの世界まで、それぞれのグループが自由な発想で場面をつくり上げました。
自然な会話とは何か。観客に伝わる舞台とは何か。演劇を通して、「人と人とのコミュニケーション」そのものを考えるワークショップとなりました。
お忙しい中ご指導にご来校いただきました平田オリザ先生に、心より感謝申し上げます。
