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文化部 : 自然科学部

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活動の様子

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顧問:氷見  河合隆  鈴木

自然科学部は、主に生物と地学分野から各自テーマを決めて観察や実験を行い、その成果を高文祭・科学展・学会高校生ポスター発表会などで発表しています。授業で学ぶ理科とは違い、自分たちの好きな分野を追求することができ、楽しんで取り組むことができます。顧問は2名。専門性を生かし、科学研究の基礎と発表の技法を指導します。

実績

平成31年度(令和元年度)
第43回全国高等学校総合文化祭 自然科学部門(生物・地学) 出場
第9回高校生バイオサミットin鶴岡 二次審査進出 (ポスター発表)
日本動物学会第90回大阪大会2019 優秀賞(ポスター発表) 
富山市ファミリーパーク 「輝け!いのちの集い2019」 ブース出展
第12回富山大学サイエンスフェスティバル2018 特別表彰(口頭発表)
第63回日本学生科学賞富山県審査委員会 優秀賞・第78回富山県科学展覧会 最優秀賞 中央予備審査出品
第11回 坊っちゃん科学賞 研究論文コンテスト(高校部門) 佳作
第31回富山県高等学校自然科学部研究発表会
研究発表(生物) 研究努力賞
研究発表(地学) 優秀賞(2020こうち総文出場決定)
ポスター発表(生物) 優良賞(北信越大会出場決定)
 サイエンスキャッスル2019関西大会 (ポスター発表) 研究奨励賞

平成30年度
第8回高校生バイオサミットin鶴岡 二次審査進出 (ポスター発表)
第10回坊っちゃん科学賞 研究論文コンテスト(高校部門) 優良入賞
第30回富山県高等学校自然科学部研究発表会
研究発表(生物) 優秀賞(2019さが総文出場決定)
研究発表(地学) 優秀賞(2019さが総文出場決定)
サイエンスキャッスル2018関西大会 口頭発表(生物) 優秀賞・長浜バイオ大学賞

平成29年度
平成29年度全国自作視聴覚教材コンクール 高等学校部門 [優秀賞]
  (映像作品)   『ステラ ~星の軌跡』
第7回高校生バイオサミットin鶴岡  二次審査通過
日本動物学会 第88回 富山大会 高校生によるポスター発表 優秀賞
サイエンスキャッスル2017関西大会  優秀賞
『パラパラ写真集「アカハライモリ」』が株式会社ナリカより販売される
富山県高等学校文化連盟 優秀芸術文化賞(団体)…4年連続

平成28年度
 第57回科学技術映像祭 研究開発・教育部門 優秀賞
  「イモリの発生Ⅲ ~タイムラプスで追うイモリの発生~」
 第40回全国高等学校総合文化祭(2016ひろしま総文) 自然科学部門 研究発表の部(生物) 最優秀賞および広島大学学長賞 
 平成28年度全国自作視聴覚教材コンクール 高等学校部門 文部科学大臣賞[最優秀賞]
 平成28年度 とやま映像コンクール 自作視聴覚部門 優良賞
  「ステラ ~ 星の軌跡~ 」
 
平成27年度
 平成27年度(第47回)東レ理科教育賞奨励作(顧問 氷見栄成)
 第39回 全国高等学校総合文化祭 自然科学部門 口頭発表の部(生物) 奨励賞
 平成27年度 全国自作視聴覚教材コンクール 高等学校部門 入選
  (映像作品「イモリの発生Ⅲ ~タイムラプスで追うイモリの発生~」)
 
平成26年度
 平成26年度 全国自作視聴覚教材コンクール全国自作視聴覚教材コンクール 高等学校部門 文部科学大臣賞[最優秀賞]
  「続・イモリの発生」

コメント

自然科学部は、自然現象や生き物に興味があり、科学研究活動に真剣に取り組みたいという強い思いをもつ人を募集しています。活動は主に月・水・金の放課後で、動物の発生・行動研究、植生調査、分子生物学分野の実験を行っています。夏季には有峰でフィールドワークを行うので、アウトドア好きな人にもってこいの活動です。夏までの研究成果を高文祭・科学展・学会で発表していますが、その準備を通して科学研究の基礎を身につけることができます。また、研究成果を映像化した作品は、科学教材として全国的にも高く評価されています。活動実績は大学の先生方からも評価されているため、理系の進学に有利にはたらきます。部活動を通して、楽しく科学研究の基本を学びましょう。

研究成果を第81回富山県科学展覧会に出品しました。

研究テーマ

 ライントランセクト法による有峰砥谷半島の植生研究 ~有峰の樹木マップをつくる2~ 

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2年連続で最優秀賞を受賞することができました。

(同時に第66回日本学生科学賞の県予選も通過し,中央予備審査に出品します)

また,10/14(金)~16(日)において,富山市科学博物館に研究成果を展示しております。お時間のある方は見ていただけるとありがたいです。

 2月21日、ナショナルジオグラフィックのサイトに「【動画】生命誕生 1個の細胞が孵化するまで」が公開されました。なんと、イモリ発生のタイムラプス映像です!

 「Becoming(ビカミング)」は、写真家で映像作家のヤン・ファン・エイケン氏が制作した、イモリの受精卵が孵化するまでのタイムラプス映像作品です。

 数週間かかる卵の発生を6分間に短縮した短編フィルムです。

 イモリファンのみなさん、ぜひご覧ください。

 

 そして本校自然科学部の「イモリの発生」シリーズも併せてご覧ください。

 本校の作品も負けていません! 

 本校の作品は「とやまデジタル映像ライブラリー」で公開されています。

 タイトル名をクリックすると、公開サイトにリンクしています。

 

イモリの発生」  (制作・ナレーション:金山美和子)

続・イモリの発生」(制作:自然科学部, ナレーション:金山美和子)

イモリの発生Ⅲ ~タイムラプスで追うイモリの発生~」(制作・ナレーション:自然科学部)

イモリの発生Ⅳ ~生命の神秘 発生~」(制作:自然科学部, ナレーション:放送演劇部)

 

 ちなみに、イモリの発生Ⅲは、Ⅳともに、本来はハイビジョン画質なのです。掲載されている動画のサイズが小さいことはご容赦ください。

 また、イモリの発生Ⅲには英語版もあります(未公開)。

 

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 富山第一高等学校自然科学部顧問の氷見栄成です。

 富山県内最初の2030SDGs公認ファシリテーターとして、これまでに13回のカードゲーム体験会を開催してきました。

 (「2030 SDGs」については「一般社団法人イマココラボ」のサイトをご覧ください)

  

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 (ゲームルールの説明)

 

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 (富山市SDGs推進フォーラムでのパネル展示のようす)

 

 

 今回は、富山第一高校自然科学部とSDGsの関わりについて、2つの活動事例をまとめました。

 イメージをお伝えするため、写真中心のページとなっています。

 

《有峰森林群落のフィールドワーク × SDGs「15 陸の豊かさも守ろう」》

 研究の目的は以下の通りです。

 有峰湖は、富山市の南東に位置するダム湖です。森林面積は4,447haで、88%は天然林からなります。ダム湖面の標高は1150mであり、暖かさの指数WIが 59.8であることからバイオームは夏緑樹林(極相樹種:ブナ)に属する場所です。有峰の森林は昭和30年代のダム建設時の伐採後に遷移が進み、現在は立地環境に応じた多様な群落が成立しています。

 森林総合研究所の報告によれば、温暖化に伴って今世紀末までに日本のブナ林の約90%が消失すると予測されます。有峰湖は富山市民の上水道水源として、農業・発電用の水源として重要です。もし有峰の森林が変わると、私たちの生活に大きな影響が生じると予想されます。森林の適切な保全のためには、まずその状況を正確に把握しなければならないと考えます。そこで私たちは、主にブナ林とミズナラ林を対象に方形区毎木調査を行い、有峰の森林の基礎データを報告することにしています。

 この調査は、直接森林の保護に結びつくものではありませんが、長期的にブナ林がどのように変化していくかを見るうえで意味のあるデータを提供できると思っています。その意味で、「15 陸の豊かさも守ろう」に紐づく活動と考えています。

 

〔2018年11月10日 富山県自然科学部研究発表会のポスター〕

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 2018年の学びの森の活動中、有峰湖北西の谷筋において大規模な倒木が起こっていたことを発見しました。熱波、強風、豪雨等の異常気象が増加していることを考えると、有峰の森林が安定した状態で保たれるとは思えません。継続的な観察が必要と考え、今後も研究を継続します。

 

 

〔2018年8月24日 日本進化学会でのポスター発表(東京大学駒場キャンパス)〕

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《自然科学部生徒研修会(2019.1.27)》

 2019年1月27日(日)に富山県自然科学部生徒研修会が開催され、県内の科学系部活動の生徒と教員が、カードゲーム「2030 SDGs」を体験しました。

 本校からは、1・2年生あわせて10名の生徒が研修会に参加しました。

 

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 本校の自然科学部員はこれまでに数回経験していますが(多い生徒で3回も)、今回は次の2つを目的として参加しました。

 ① 他校の生徒と親睦を深める。

 ② SDGs 17のゴールの実現に向けて、実際に進行している社会プロジェクトが

   どのようなものかを学ぶ。

 

 〔活動の様子〕

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  (個人が特定されないよう画像を加工しています)

 

 今回の参加校は、本校の他に富山国際大学付属高等学校、滑川高等学校、上市高等学校でした。 教師と生徒を合わせて33名の参加者であり、2つのカードキットを使っての2世界同時の展開(パラレルワールド)となりました。

 前半8分 ⇒ 202X年の中間発表 ⇒ 後半15分 ⇒ 2030年の最終発表 を経て、次の結果となりました。

 

 [ ワールド A ]              

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 [ ワールド B ]

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 なんと、2世界とも全達成となりました。

 これは、今回で4度目のゲーム体験となる生徒が、経済の暴走を防ぐために他校の参加者に積極的に働きかけ、環境と社会が回復不可能な状態に陥るのを防いだためと考えられます。初めての参加者が多い場合は一般的に経済優先型の世界になりがちですが、そのようにならなかったことはユニークな結果と言えます。

 現実の世界にも、経済・環境・社会のバランスを意識してリーダーシップを発揮できる人が増えなければなりませんね。このゲームを経験した生徒達が、協働で社会課題を解決できる立派な大人に成長することを期待します。

 

 活動の振り返りは、未来型読書法である「アクティブ・ブック・ダイアローグ®」(ABD)による学び合いでした。今回活用した本は、『未来を変える目標 SDGs アイディアブック』(一般社団法人 Think the Earth)です。各ゴールと関連した社会行動を学び、リレープレゼンを行いました。初めての活動で戸惑う生徒もいましたが、参加者全員が頑張っていました。科学部の活動においては、ABDはプレゼンテーション力の向上に有効な手法であると再認識させられました。

 

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 今回紹介するのはここまでです。

 その他にも、部活動としては「13 気候変動に具体的な対策を」に紐づく気象研究(台風に関連した研究)も行っています。

 森林・気象研究ともに進展が見られたら次の記事を掲載しますので、お楽しみに!

 

 

 

 

 

 前回の更新からかなりの間隔があいてしまいました。失礼しました。

 今後少しずつ更新していきます。

 北日本新聞社様のWebunに過去の記事が掲載されておりますので、そちらもご覧ください。

 『   』の中は、記事の見出しです。

   

『アカハライモリ研究 大阪で23日発表 富山第一高自然科学部2人入賞』(Webun 2018年12月15日 01:04)

 

【結果報告】

 2018年12月23日(日)、大阪明星学園明星中学校・明星高等学校で開催された「サイエンスキャッスル2018関西大会」で研究成果を発表し、優秀賞長浜バイオ大学賞を受賞しました。

 優秀賞は61校130演題の上位12校に与えられる賞です。

 長浜バイオ大学賞は最優秀賞(1演題)に次ぐ5題の賞の一つです。

 

《大会2週間前のweb面談のようす》

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《口頭発表》

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《表彰式》

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『県内2校優良入賞 坊ちゃん科学賞コンテスト』 (Webun 2018年10月31日 23:37)

 高校生の科学研究を奨励する「坊ちゃん科学賞コンテスト」(主催:東京理科大学)で優良入賞を受賞しました。 

 

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 『イモリ観察で優秀賞 富山第一高自然科学部 中高生の学会 2方向からふ化撮影』(Webun 2017年12月29日 22:04)

 

 「サイエンスキャッスル2017関西大会」において優秀賞を受賞しました。

  

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 10月25日の午後、富山電気ビルで開催された「第76回富山県科学展覧会」の表彰式に出席しました。

 

 本年の研究題目は「2方向同時撮影によるアカハライモリ胚発生の基礎的研究」であり、アカハライモリの発生過程を「上+横」、「下+横」の2方向から同時に撮影して分析した研究成果を発表しました。

 研究の成果は、『パラパラ写真集「アカハライモリ」』という学習教材の製作に結びつき、現在は株式会社ナリカから販売されています。

 

 本年の審査結果は「優秀賞」であり、惜しくも県代表には選ばれませんでした。

 ここ数年間は最優秀賞に選ばれていないので、来年こそはという思いで研究を前進させたいと思います。

 

《 本校におけるイモリ研究の歴史 》

 2012年の部員が、『イモリの発生 富山第一高校生物室』(映像作品)を見て、「アカハライモリの原口はどのように変化するのか?」という疑問をもち研究を始めました。そして、安価かつ高精度でイモリ胚発生の過程を撮影するため、試行錯誤を重ねました。

 2013年には、上・横・下の3方向から近接撮影を行う自作の装置を考案し、以後の研究活動や科学映像作品(イモリの発生シリーズ  ・  ・  ・ )の製作に応用してきました。

 その後、撮影技術を発展させ、タイムラプス動画から胚表面の変化を調べてきましたが、研究を進めるうちに、「複数の方向から同時に撮影し、2方向同時タイムラプスを作るのが有効ではないか」と考えました。

 今回の研究発表は、2方向同時撮影の方法とそれによる研究成果をまとめたものです。

  

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 9月23日(土)に富山県民会館で開催された日本動物学会第88回富山大会で、研究成果を発表しました。

 

 富山第一高校自然科学部は2演題の発表を行いました。

・1年生 6名

 「発生進行に伴うアカハライモリの胚表面の変化について」

・2年生 4名

 「アカハライモリの卵割期における細胞周期の研究」

  

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(2年生のポスター)

  

 今年度の高校生ポスター発表部門の発表演台数は60題と多く、会場は多くの高校生と研究者で賑わっていました。イモリやカエルの発生を専門とする研究者からアドバイスを頂くことができ、今後の研究に向けて大いに参考になりました。

 自然科学部は今後、富山県科学展覧会、富山県高等学校総合文化祭、サイエンスキャッスルで研究発表を行う予定です。今回の発表会で頂いた助言をもとに、研究を前進させたいと思います。

  

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 8月26日(土)に京都大学で日本進化学会第19回大会が開催されました。その中の高校生ポスター発表会『第12回 みんなのジュニア進化学』で1年生6名がポスター発表を行い、敢闘賞を受賞しました。

 

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      (表彰式のようす)

 

 自然科学部では、昨年から学会の高校生ポスター発表会に参加し、日頃の研究成果をポスター形式で発表しています。進化学会は、今回で2回目の参加となります。

  

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  (発表に用いたポスター)

 

 ポスターセッションとは、学術的な研究の成果を発表する方法のひとつです。発表者が発表内容に関する文や図表を効果的に配置したポスターとしてまとめ、会場で参加者を前にそのポスターを使いながらプレゼンテーションを行うものです。

 高文祭全国大会や高校生バイオサミットでは、4分間のプレゼンテーションの後に、4分間の質疑応答が行われます。発表内容によっては、プレゼンテーションの間に質問されることもあります。

 PowerPoint等のプレゼンテーションソフトを使う口頭発表に比べ、質疑応答が活発に繰り広げられるためライブ感のある発表方法と言えます。また、発表者が自分の研究内容だけではなく幅広い知識を持っていること、さらに相手の知識や立場に応じて臨機応変に対応できるコミュニケーション力も求められます。

 科学研究そのものが初めての1年生には、入学して半年以内にポスター発表をすることがとても難しいことですが、この日のために計画的に準備を進めてきました。

 

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   (ポスターセッションの様子)   (タブレットの動画と組み合わせてプレゼンします)

 

 上級生から引き継いだ研究内容を理解するだけでも大変でしたが、何とか学会に間に合いました。

 知識が十分ではないうえに準備期間も短かったため、審査基準の一部である「理解しているか」「分かりやすく説明できているか」について課題の残る発表でした。

 大学の先生方から指摘された点を改善して、次の動物学会高校生ポスター発表(9月23日)に向けて頑張りたいと思います。

 

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     (京都大学にて)

 

 

 8月11日と12日の2日間にわたり、北陸電力エネルギー科学館ワンダーラボで、青少年のための科学の祭典富山大会 第24回おもしろ科学実験in富山が開催されました。

 自然科学部は、11日に「タイムラプスで自然現象を学ぼう」という題でブース出展を行いました。

 8月11日は「山の日」ですが、自然科学部にとっては「科学の日」でした。

  

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 自然科学部と放送演劇部が共同で制作した『イモリの発生Ⅳ ~生命の神秘 発生~』・『ステラ ~星の軌跡~』のほか、『イモリの発生』シリーズⅠ~Ⅲをタブレット端末で視聴できるようにしました。

 また、株式会社ナリカと共同で開発した教材「パラパラ写真集 アカハライモリ」も展示し、子供たちが自由に手に取って遊べるようにしました。

 今回は新たに『ステラ ~星の軌跡~』から作成した「パラパラスタートレイル」を作りました。これは星の動きがわかる教材です。子ども達には、イモリの発生よりも星の動きの方が面白かったようです。

 

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 初日の来場者は約1000人でした。自然科学部のブースも好評で、多くの家族連れが訪れました。

 日頃、学術的なプレゼンテーションの練習を行っている生徒たちにとって、子供向けにかみくだいて話すことは難しいようですが、多くの人と接することでとてもよい勉強になりました。

 

 

 

 8月7日(月)から9日(水)にかけて開催された「ありみね高校生学びの森」に1年生4人が参加しました。

 

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 (8月9日の有峰湖)

 

 ありみね高校生学びの森は、有峰(有峰森林文化村のページへ)の自然について、生物講師の支援のもとで生徒が共同研究を行う活動で、6月、8月、10月の年3回開催されています。このうち8月は2泊3日の活動であり、動物班と植物班に分かれて、有峰湖周辺の河川や森林でフィールドワークを行います。本校の1年生3名は植物班でブナ林の構造調査を、1名は動物班で水生昆虫の調査を行いました。

 活動初日である7日は、台風5号の接近による悪天候が懸念されましたが、降雨前に活動することができました。

 植物班は、有峰ハウス裏の猪根山にあるブナ林を調査しました。

 

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 (猪根山のブナ林)

 

 有峰のブナ林は、ダム開発が行われた昭和30年代にほとんど伐採されたと言われています。しかし、急峻な斜面や一部の地域ではブナの原生林が残りました。今回はブナの巨木が残る平均斜度40度の急斜面で16m×16mの方形区を設置し、毎木調査を行いました。安全のために生徒は記録中心であり、主に講師が斜面における毎木調査を行いました。

 

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 (調査区を横から見たようす)

 

 次に、永遠の木(とわのき)がある猪根平に20m×20mの方形区を設置し、毎木調査を行いました。

 こちらは観光地化されているため、下草がしっかりと刈り取られています。とても歩きやすく、十分に安全が確保されるため、ここでは生徒が中心になって調査を行いました。樹高20mを超える巨木の中で、X軸、Y軸、胸高周囲を巻尺で測定、樹高と樹冠は目測で調べました。

 

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 (猪根平の方形区)

 

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 (人が手を伸ばした高さは約2mです)

 

 2つの方形区を調べた後に台風の影響で雨が降り始めたため、フィールドワークを終了しました。

 そして1日目の夜と2日目にデータを解析し、最終日のプレゼンテーションに備えました。

 なんと2日目には大雨の影響で林道が閉鎖となりました。3日間の総雨量は270mmを超えたようです(有峰林道は80mmで閉鎖されます)。そのため、折立遊歩道等で行う予定だったフィールドワークができませんでした。しかし、ポスター発表の準備に加え、植生の遷移や毎木調査の方法、過去のデータから見えてくること等を講師の先生方からじっくりと教わりました。11月の高文祭に向けて、とてもよい勉強になりました。

 9日(最終日)は、2日間の研究成果をポスター形式で発表しました。

 

 自然科学部では、1年生が今回の学びの森で得たデータをもとに、11月の富山県高等学校総合文化祭でポスター発表をする予定です。その日に向けて、準備をしっかりと行いたいと思います。

 

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 (植物班の発表)     (水生昆虫の発表)

 

 

(お知らせ)

 自然科学部は、9月23日(土)に開催される日本動物学会第88回富山大会 2017「高校生によるポスター発表」で、アカハライモリに関する研究成果を発表します。

 発表演台はこちらのPDFファイルをご覧下さい(動物学会のサイトです)

 7月27日(木)から29日(土)にかけて、山形県鶴岡市で開催された「第7回高校生バイオサミットin鶴岡」の研究発表部門に参加し、研究成果をポスター形式で発表しました。

  

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 [第7回 高校生バイオサミットの会場(鶴岡市先端研究産業支援センター)]

 

 高校生バイオサミットは、慶應義塾大学先端生命科学研究所・山形県・鶴岡市で構成される高校生バイオサミット実行委員会が企画する生物分野の研究発表会です。全国の高校に参加資格がありますが、研究論文による1次審査を経てバイオサミット(本大会)出場資格が与えられます(本大会出場校はこちら)。バイオサミット初日にポスター発表で成果を発表しますが、初日夜における審査会を経て、さらに優秀な発表が10数点選出されます。選ばれた学校はバイオサミット2日目の決勝審査に進出し、さらに厳しい基準で文部科学大臣賞や厚生労働大臣賞等の受賞対象が選ばれます。

 学会の高校生ポスター発表部門での入賞や日本学生科学賞中央審査出場などの実績をもつ学校が多く、ハイレベルな大会です。

 

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 [ポスター発表のようす]

 

 本校は、『理科年表における「イモリ胚・幼生成長速度」を検証する』という研究題目で、イモリの初期発生における細胞周期について実験・考察した研究成果を発表しました。

 

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  [発表用のポスター]

 

 バイオサミット当日の審査はポスターを使ったプレゼンテーション4分と質疑応答4分によるもので、4名の審査員がそれぞれに審査します。審査員は全員が博士号をもつ一流の研究者であり、データ解析や考察が適切であるかを厳しく審査します。発表や質疑応答には、あらかじめ登録した研究代表者1名が責任をもって行うことになりますが、共同研究者は質疑応答をサポートすることもできます。

  

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  [初日の審査のようす]

  

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 [2日目の最初に予選を通過した研究が発表されます]

 

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 [決勝審査のようす]

 

 本校は、書類による1次審査と初日の予選審査を通過し、見事決勝審査への進出を果たしました。

 多くの出場校が大学の研究施設を使い最先端の研究を行っている一方で、本校は高校単独で研究を行っています。入賞には至りませんでしたが、研究内容は高く評価され、入賞した高校との差は僅かであったと審査員からお聞きしました。

 今回はプレゼンテーションと質問応答によって差がついたと思われるため、その点を反省し次の研究発表につなげたいと思います。

 

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